ビットコインは過去7年のうちの6年、最もパフォーマンスが良く勢いのある通貨で、その価値は0から1190ドル(約13万円)にまで上昇した。
だが、Snapchatの最初の投資家のジェレミー・リー(Jremy Liew)氏とBlockchainのCEO兼共同創業者のピーター・スミス(Peter Smith)氏は、「ビットコインはまだそのポテンシャルをほとんど発揮していない」と語る。2人は、ビットコインの価値が2030年には50万ドルに達する可能性もあると主張する。以下が彼らの考えの根拠だ。
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ビットコインを利用した送金
世界銀行によると、外国への送金もしくは電子送金額は過去15年で倍増、世界のGDPの0.76%に達している。
「国外居住者はビットコインが安価な送金手段であることに気づき始めている。ビットコインを利用した送金はビットコインの普及に伴って急激に増加するだろう」
政治不安
両氏はイギリスやアメリカ、発展途上国で拡大する政治不安によってビットコインへの関心が上昇すると予想している。
「ビットコインの認知度、流動性、利便性、さらに地政学的リスクの上昇に伴う金利上昇によって、ビットコインはユーザーにとっても、投資家にとっても大きな投資対象となるだろう」
スマートフォンの普及
スマートフォンのさらなる普及によって、現金以外の取引の割合は現在の15%から10年後には30%まで増加すると両氏は予想している。
世界のスマートフォン普及率は現在63%で、ユーザー数は2020年にはさらに10億人増えると予測されている。世界の携帯事業者が加盟しているGSMアソシエーションによると、その頃ユーザーの90%は発展途上国の人々になるという。
スマートフォンの普及は、ビットコイン利用者数を増加させ、現金以外の取引の50%を占めるようになると両氏は考えている。
2人の予測の枠組みは次の通りだ。
- 2017年、1ビットコインの価格は1000ドル。
- 2030年までにビットコインのユーザー数は今の61倍になる。「2030年にビットコイン価格が50万ドルに到達するには、中国の人口の4分の1(世界の人口の5%)のユーザー数が必要だ」と両氏はBusiness Insiderに語った。ビットコインのユーザー数は2013年の12万人から2017年には650万人になり、54倍に増加した。だが、これは始まりに過ぎない。現在の成長規模なら、ユーザー数は2030年に4億人に達する可能性がある。
- 1人が保有するビットコインの価値は2万5000ドルに到達する。「機関投資家やベテラン投資家の参入、ビットコインを利用した投資信託などにより、1人が保有するビットコインの価値は2万5000ドルに達すると予想している」と両氏。現在、ビットコインの時価総額は164億ドル、ユーザー数は650万。ユーザーの平均ビットコイン保有額は2515ドル相当となっている。
- 2030年、ビットコインの時価総額は、ビットコインの保有者の数とその平均保有額を掛け合わせた額で決まる。
- 2030年、ビットコイン供給量は約2000万ビットコインに達する。
- 2030年の1ビットコインの価格は50万ドル、ユーザー数は4億人に達する。この1ビットコインの価格は10兆ドルの時価総額を、ビットコイン供給数の2000万ビットコインで割った数字。
もちろん、この通りになるとは限らない。ここ最近、ビットコイン関連のニュースは否定的な論調となっている。
ビットコインの取引は、ほぼ100%中国に依存している。しかし、中国は取引規制を開始した。取引所の最大手3社は全ての取引に0.2%の手数料をかけると発表し、取引口座からの引き出しを停止した。
さらにSEC(米国証券取引委員会)は、申請されていた2件のビットコインファンドの承認を却下し、今後、同様のファンドには規制を課すと発表した。しかし、スミス氏はビットコインはいまだ黎明期にあると考えている。
「SECの決定に驚きはない。承認を得られるまでに時間がかかるのは想定済みだ。ビットコインはすでに売買が簡単にできるようになり、洗練された資産となっている。ビットコインと関連商品の成長は続くだろう」
アメリカでは正式に承認されていないビットコインだが、日本では4月1日、法的な決済手段として承認された。
ビットコインの将来性を脅かすものには、ビットコインに対して互換性のないアップデートを行い、旧バージョンのビットコインを無効にしてしまう「ハードフォーク」がある。互換性のないビットコインが次々と、無制限に表れることを意味するが、スミス氏は、心配する必要はないと語った。
「ビットコインには、こうした事態を防ぐ強いインセンティブが働いている。ビットコインは驚くほど強固で安定した通貨だ。事実、ビットコインのブロックチェーンは7年以上もの間、一度もダウンしておらず、この規模で稼働しているバックエンドシステムは他にはない」
ビットコインは、伝統的な通貨と違って、価格の乱高下が非常に激しいことにも注意しておきたい。例えば、2017年の第1週には20%上昇したが、その後、中国が規制を開始したことを受けて35%下落した。
現在は価格が回復し、今年に入って25%上昇している。
ビットコインの最新価格はこちら。
(翻訳:Satoru Sasozaki)
https://www.businessinsider.jp/post-1713 より
過去の半減期の価格から予想してみる
ビットコインには半減期というものはある。半減期についてはここを参照いただきたい。過去2度半減期を経験してるのだがその半減期の価格が以下の通り
第1回2012年11月 1031円
第2回2016年7月 68972円 約68倍になっている
半減期の時期を当初4年と予想していたが5000ブロックに達するのが3ケ月早まっている。
今後この調子で伸びるとすると次の半減期は2020年2月ごろと予想する。単純に68972円を68倍すると413万になる。この数字あながち夢物語でもない。
ビットコインは昨年2017年12月240万を付けている。その後コインチェックのネム流出事件や各国の規制強化などマイナス報道が重なり一時65万まで下げたが、2月21日現在120万まで回復している。(第2回目の半減期前にマウントゴックス事件がありそれまでの最高値12万が半分以下にまで下がっていた)
コインチェック事件以降大手企業も含めビットコイン取引所事業への参入計画を発表する企業が100社を超え、金融庁への申請が大渋滞を起こしている。なぜか?
答えは簡単、儲かるからである。コインチェックの月々の手数料は100億円以上と言われている。流出損害400億以上を現金で処理したのである
ビットコインは今後2140年までマイニングされ、5000ブロックごとに半減期があり、発行総数2100万と決められている。現在約1500万以上が既に発行されており、今後2140年までの120年で600万発行される。このように非常に希少価値の高いコインなのだ。
50万ドル、日本円で5000万円だが個人的にはもっと高くなるのではないかと予想する。既にビットコイン以下の単位(サトシ)で取引が行われている取引所もある。
ビットコインの単位
Satoshi(サトシ)とはビットコインで最も小さな単位で、ビットコインの生みの親でもある「ナカモト サトシ」が由来になっています。
このサトシという単位は日本ではほぼ使わないと思いますが、1BTCの1/100,000,000の単位です。(1億分の1)ゼロが多すぎて分からない…w
1Satoshi=0.00000001BTC
例えば1BTCの価格が日本円で100万円であれば1satoshiは0.01円になります。
海外で使われているその他の単位
XBTとは
BTCはビットコイン(BITCOIN)の頭文字を取った呼び名というのはお分かりになると思います。このBTCが一般的ですが、実はブルームバーグなどの一部の金融情報メディアなどはビットコインの単位を「XBT」とするところもあります。
XBTの「BT」は当然ビットコインの頭文字ですが、「X」はどこにも属していない記号という意味があります。
通常通貨の単位は頭文字の2文字が国を表しています。
例えば、日本円のJPYの「JP」はJapanの頭文字のJPです。「Y」は円のyenのYです。
ドルはUSDと記載しますが、「US」はUSAの頭文字で「D」はdollarのDです。
このように通貨単位の頭文字はその国を表しています。しかしビットコインは特定の国などが管理していない非中央集権の通貨なので「X」がついています。
mBTC(ミリビットコイン)とは
mBTC(ミリビットコイン)とは1BTCの1/1000の単位です。
現在のレートでは1BTCが日本円で何十万円もします。決済や送金などで、1BTCからしか使えないのでは使いどころが決まってしまうので、1BTCを小数点で割った数字、0.001BTCや1mBTCという単位が出てきました。
1BTCが日本円のレートで50万円であれば、1mBTCは約500円になります。
μBTC(マイクロビットコイン)とは
μBTC(マイクロビットコイン)とはmBTCよりさらに細かくBTCを割った数字です。1BTCの1/1,000,000の単位です。
1μBTC=0.000001BTC
1BTCが日本円のレートで50万円であれば、1μBTCは約0.5円になります。あまり使われない単位ですがマイクロBTCというかなり小さな単位があるとだけ覚えておいてもいいと思います。