■ 河野談話を引き出した吉見義明・中央大学教授、維新の会の桜内議員を訴える
「旧日本軍の従軍慰安婦は、既に国際的に認められている研究結果だ。これを捏造(ねつぞう)だというのは名誉毀損(きそん)だ」(吉見義明教授)。
7日午後4時、旧日本軍の従軍慰安婦問題をめぐり、良識派の大学教授と歴史的真実を否定する国会議員とが東京地裁の法廷で激しい論争を繰り広げた。東京地裁ではこの日、中央大学の吉見義明教授が日本維新の会の桜内文城衆院議員を名誉毀損で訴えた裁判の第1回口頭弁論が開かれた。
吉見教授は、第2次世界大戦当時日本軍が慰安婦を強制動員したことを立証する資料を発掘し、慰安婦の存在を認めて謝罪した河野談話(1993年)を引き出した、日本を代表する良識派だ。しかし桜内議員は「慰安婦がいたと主張するのは、日本国民に対する名誉毀損」と強弁した。桜内議員は今年5月の記者会見で、吉見教授の著書について「(内容は)捏造(ねつぞう)であるということが、いろんな証拠によって明らかとされている」と主張した。吉見教授は、桜内議員に発言の撤回を求めたが、受け入れられなかったため、1200万円の損害賠償と謝罪を求める訴えを起こした。
7日の口頭弁論で桜内議員は「吉見教授は、存在もしていなかった性奴隷についての主張を世界にまき散らし、日本と日本国民の名誉と尊厳を害しており、受け入れられない」という主張を繰り返した。日本の極右勢力は今回の裁判を、慰安婦の存在を否定するチャンスにするため、総力戦を展開する見込みだ。これに対し吉見教授の弁護団は「従軍慰安婦の存在が法廷で認められる、意味ある裁判になるだろう」と語った。吉見教授の弁護団には大林典子弁護士など7人が、桜内議員の弁護団には弁護士6人が参加した。7日の口頭弁論の傍聴人はおよそ100人に達した。
一方、東京の国立公文書館は、旧日本軍が第2次大戦中にオランダ人女性35人を強制連行し、慰安婦にしたことを立証する「BC級(オランダ裁判関係)バタビア裁判・第106号事件」というタイトルの公文書を公開した。530ページあるこの文書は、第2次大戦当時のインドネシアで将校5人・民間人4人に掛けられた性犯罪の容疑について、戦後に有罪判決を下した裁判記録と、関係者への調査記録などから成っている。この資料は、市民団体の情報公開請求によって公開された。東京新聞は「『軍強制』の詳細開示」と報じた。
ソース:朝鮮日報
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/10/08/2013100801207.html
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