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関東や関西など全国各地の衣料品店「ユニクロ」などで大量に万引きを繰り返したなどとして、警察は6日、ベトナム国籍の男女4人を窃盗の疑いで逮捕、送検し、捜査を終結したと発表した。盗んだ衣類は別のベトナム人が母国に持ち帰ったとみられ、4人は商品の種類や量によって報酬を得ていたとされる。

◆防犯カメラの死角を狙い買い物かご→かばんに入れ替えか
窃盗の疑いで逮捕、送検されたのは、いずれもベトナム国籍のグエン・ホアン・アイン容疑者(38)ら男女4人。発表によると、4人は去年9月26日と29日、福岡市中央区の大型商業施設「マークイズ」の衣料品店で、衣類計92点(販売価格計38万2080円)を盗んだ疑い。捜査関係者によると、衣料品店は「ユニクロ」。4人のうち2人が商品をかごに入れ、防犯カメラなどのない死角に移動した後、手提げかばんに入れ替えたとされている。そして、店外で待機していたもう1人のスーツケースに詰め替える手口で万引きを繰り返していた、と警察はみている。

◆「万引きのために日本に来た」
4人はいずれも容疑を認め「万引きのためにベトナムから日本に来た」などと供述しているという。去年9月に店舗関係者から110番があり、警察官が駆けつけたところ、1人が近くの住宅敷地内に逃げ込み、住居侵入容疑で現行犯逮捕された。その後の捜査で4人の関与が浮上。警察は、4人が2018年~去年10月までに、関東や関西など8都府県で66件、衣類や医薬品など計5237点(被害総額1970万円)を盗んだとみている。首謀者はベトナムにいるとみられ、4人はこの首謀者の指示を受けながら、万引きを繰り返していた可能性がある。万引きされた衣類は、4人の滞在していた民泊施設などに保管され、別のベトナム人が回収していたという。警察は回収役や首謀者についても捜査を続ける方針。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/984173?display=1