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米アップルの新型スマートフォン「iPhone(アイフォーン)6」と「6プラス」が発売さ れた19日、大阪市中央区西心斎橋の「アップルストア心斎橋」では、中国人とみられる客が店内外で大声を上げるなどし、警察官が駆けつける騒ぎになった。

「中国から来た!48時間も並んだ!」

大阪府警南署によると、同日午後4時ごろ、アップルストア心斎橋から
「中国人100人が店に押しかけてきて、一部が暴れている」と110番があった。

同署員が駆けつけると、店内の1階に約30人、店の前の歩道上に100人以上の客がおり、中国人とみられる客らが「iPhoneを買うために中国からきて48時間も並んだのに、品物がないとはどういうことだ」などと大声で騒いでいたという。

最終的に、大阪府警のパトカー9台と警察官約50人が出動。
同署が、店の前を走る御堂筋の側道を歩行者用に確保して交通整理をするなどしていたところ、騒動は約1時間で沈静化したという。

転売を目的とした組織的な動員

ITジャーナリスト、三上洋さん(49)によると、今回発売された「iPhone(アイフォーン)6」は中国での発売日が未定。中国で最新のアイフォーンを持つことは富の象徴になっており、「中国では高値で売れる。転売を目的とした組織的な動員が行われた」とみる。

iPhoneシリーズで、海外の携帯電話事業者でも使えるようにしている「SIMフリー版」 が新製品段階で販売されたのは今回が初めて。

三上さんによると、中国国内の通販サイトでは、日本からiPhone6を調達するとうたう業者の広告が並んでいるといい、「販売店側も、ここまで組織的な動員が行われることは予測できな かったのだろう」と話す。

三上さんは「SIMフリー版を販売する限り、今後も同様のトラブルが起こりうる」としており、警備強化や整理券の配布方法の見直しなどを提言している。

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http://www.sanspo.com/geino/news/20140919/sot14091921590012-n1.html