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会社役員の男性(39)の顔を粘着テープで巻いて殴り、16時間にわたって監禁したなどとして、大阪府警天王寺署などは19日、強盗致傷や監禁などの疑いで、韓国籍の飲食店経営、鄭尚亮容疑者(30)ら6人を逮捕したと発表した。鄭容疑者は「大筋で間違いない」と容疑を認めている。

一方で、鄭容疑者は「被害者にも問題があった」とも供述。同署によると、友人の女性(19)を被害男性が「愛人にした」ことへの怒りが事件の背景にあったという。

逮捕容疑は7月14日午前1時ごろ、大阪市天王寺区内のラブホテルで、女性と一緒に入室した男性にモデルガンを突き付け、顔面や手足を粘着テープで巻いて暴行。現金数万円や男性の車などを奪った上、別の乗用車の後部座席に押し込み、大阪市浪速区内の鄭容疑者の事務所に連行、同日午後5時過ぎまで監禁するなどしたとしている。

同署によると、男性は勤務先の知人を通じて知り合った女性から「ガールズバーを経営したい。2千万円が必要だ」などと相談され、応じる振りをして肉体関係に発展。ところが、女性が男性との関係を友人の鄭容疑者に相談すると、「愛人にされた」と鄭容疑者が激怒し、男性の襲撃を計画したという。

鄭容疑者は車に押し込んだ男性に「なんぼ用意できるねん」と脅迫。男性が即座の支払いを拒否すると、さらに自宅や職場へ車で連れ回して「カネを借りられる奴がおるんちゃうんか」と要求をエスカレートさせていった。困り果てた男性は、借金をするため友人を大阪市内の喫茶店に呼び出したが、友人の到着前に隙を見て逃げ出したという。男性は軽傷だった。

http://www.sankei.com/west/news/161019/wst1610190081-n1.html