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日本在住のベトナム人から銀行口座を買い取ったとして、警視庁組織犯罪対策1課は2日、犯罪収益移転防止法違反の疑いで、ベトナム国籍の無職、グエン・トゥン・ゴック容疑者(23)=埼玉県蕨市南町=を逮捕した。調べに対し、「他にも数件やった」などと容疑を認めている。

グエン容疑者らが収集した通帳やカードは、日本人詐欺グループに特殊詐欺に使う口座などを供給する「道具屋」に転売されていたとみられ、同課は全容解明を進める。

組対1課によると、グエン容疑者は、平成27年ごろから在日ベトナム人向けの会員制交流サイト(SNS)に「口座を買います」と投稿。呼び掛けに応じた同国出身の留学生や技能実習生らから通帳やカードを入手していた。

グエン容疑者は、通帳やカードの不正転売を繰り返すグループの「指示役」で、別のベトナム人グループに犯行を指南していたという。

逮捕容疑は2月ごろ、埼玉県川口市のJR西川口駅構内のATM(現金自動預払機)コーナーで、都内に住む20代のベトナム人から代金2万円で通帳1通とキャッシュカード1枚を譲り受けたとしている。

同課は5月、同容疑でグエン容疑者から指南を受けた20~30代のベトナム人の男女4人を逮捕。グループは昨年7月~今年5月、約1800の口座を売買し、約2600万円を売り上げていた。

http://www.sankei.com/affairs/news/171003/afr1710030005-n1.html