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免許試験場:携帯電話の電波遮断へ 不正防止で警視庁
毎日新聞2013年9月2日(月)20:41

中国人グループによる自動車運転免許の学科試験カンニング事件を受け、
警視庁は2日、東京都内に3カ所ある運転免許試験場に、携帯電話の電波
遮断装置を今年10月にも設置すると発表した。全国初の試みという。

装置は府中、江東、鮫洲(さめず)の3試験場の学科試験室に1台ずつ
計8台設置され、試験時間の間だけ運用する。装置は業者からリースし、
代金は月額約50万円。「監視を強化するだけでは同種の不正を完全に防ぐ
ことは難しい」(同庁交通部)と導入を決めた。

事件は昨年6月に発覚。中国人の受験者が都内の試験場などで米粒大の
無線イヤホンを耳に入れ、携帯電話を使って外部と連絡を取りカンニングを
したとして、計11人が道路交通法違反(免許証不正取得)容疑などで逮捕
された。

警視庁は現在、同様手口でカンニングをした中国人の免許証の返納と無効
手続きを進めており、8月末時点で約200人の免許を返納させた。