周囲を鉄壁などで囲んだ「ヤード」と呼ばれる作業所が外国人犯罪の温床になっているとして、県警や名古屋入国管理局、県、関係各市などは30日午前、古物営業法などに基づき、約210人態勢で外国人が関わる県内のヤード約50カ所の合同一斉立ち入り調査に乗り出した。
県警によると、ヤードは盗難車の解体・密輸拠点や不法滞在者の隠れ場所など、外国人犯罪の現場となっていたケースが確認されている。しかし、外部から中が見えにくい構造のため、実態がつかみにくい。県警などは立ち入りによって“不良ヤード”を把握し、警告・指導や違法行為への取り締まりを行う方針。
県警が県内で把握しているヤードは9月末時点で110カ所と、全国で7番目に多い。把握を始めた2010年の56カ所から、11年65カ所、12年93カ所と年々増加している。背景として、広い土地を比較的安く借りることができる県内に、関東圏などから外国人が流れてきている可能性があるという。
藤枝市内にあるヤードには同日午前9時40分ごろ、県警や名古屋入管、県の担当者計13人が調査に入った。
田畑や住宅が広がるのどかな地域の一角にあるヤードは高さ約3メートルの鉄壁で覆われ、出入り口からは鉄くずやテレビなどの家電製品が無造作に積み上げられている様子がうかがえた。捜査員らはヤードの関係者から話を聞いたほか、敷地内の状況を確認し、写真に収めるなどした。
http://www.at-s.com/news/detail/828834655.html
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