東京都八王子市のスーパーで平成7年7月、女子高生ら3人が射殺された強盗殺人事件で、警視庁八王子署捜査本部は、実行犯を知っている可能性があるカナダ在住の中国人の男(43)を偽造旅券で日本から出国した旅券法違反容疑で逮捕し、15日にカナダから八王子署に移送した。
捜査関係者によると、男は中国・福建省出身の何亮容疑者で、「時間がたっていて分からない」と容疑を否認。八王子事件についても、カナダの弁護士を通じて「何も知らない」と話しているが、捜査本部は事件の背景などを知っている可能性があるとみて事情聴取する方針。
逮捕容疑は14年4月、他人名義のパスポートで、名古屋空港から香港に出国したとしている。18年10月に難民としてカナダに移住し、永住権を取得。妻と息子2人の4人暮らしで、食料品店で働いていた。
八王子事件当時は都内に居住し、日中混成強盗団と関係があったとされる。強盗団のリーダー格で、中国で覚醒剤密輸事件に関与したとして死刑執行された日本人の男が21年9月、捜査本部の事情聴取に、何容疑者について「八王子事件の実行犯を知っている可能性がある」と供述したことから捜査線上に浮かんだ。
捜査本部は外交ルートを通じてカナダ当局に何容疑者の身柄の引き渡しを要請。カナダの裁判所が引き渡しを認め、何容疑者が旅券法違反容疑以外で訴追しないことなどを条件に移送に応じていた。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131115/crm13111520350028-n1.htm
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