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朝鮮大学校の元副学部長が、架空の名前で作ったクレジットカードを使い、通信販売で商品をだまし取ったとして、詐欺の疑いで警視庁に逮捕されました。警視庁は、元副学部長が北朝鮮による韓国への工作に関わっていたとみて、実態の解明を進めることにしています。
逮捕されたのは、朝鮮大学校経営学部の元副学部長で、東京・練馬区に住むパク・チェフン(朴在勲)容疑者(49)です。
警視庁の調べによりますと、パク元副学部長は平成24年、架空の名前で作ったクレジットカードを使い、USBメモリーなど1万2000円分をだまし取ったとして詐欺の疑いが持たれています。
調べに対し、パク元副学部長は、「はっきり覚えていません」と容疑を否認しているということです。
元副学部長は韓国の裁判で有罪が確定した韓国人工作員とともに、中国国内で北朝鮮の工作員と会っていたということです。去年6月、別の事件で練馬区の自宅を捜索した際、韓国へのスパイ活動などを指示する北朝鮮の工作機関からの文書や活動報告書などが見つかったということです。
警視庁はパク元副学部長が韓国への工作に関わり、指示や資金面の支援をするなどしていたとみて解明を進めることにしています。
パク元副学部長が逮捕されたことについて、朝鮮大学校の広報担当者は「元副学部長から、去年6月に一身上の都合で退職届が出され受理している。逮捕の事実を把握していないので、コメントできない」と話しています。