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外国人労働者などに携帯が義務づけられている「在留カード」ですが、このカードの偽造拠点を東京入国管理局が摘発しました。JNNのカメラがその瞬間を捉えました。

今月11日、東京入国管理局が強制調査を行ったのは、埼玉県川口市にあるマンションの1室です。発見された偽造在留カードの表面には、再現が難しいとされるホログラムまで施されています。

「この“ホロ”すごい。ゆらゆら揺れる“ホロ”、色は変わらないけど“ホロ”は入っているね」(東京入国管理局調査官)

また、偽造カードを2000枚以上つくれるほどの材料も見つかりました。部屋にいた27歳の中国国籍の男は、2か月ほどの間に千数百枚の在留カードを偽造したとみられ、東京入国管理局は警視庁に刑事告発しました。男は「1枚1000円で偽造を請け負っていた」と話しています。

「何元なの?」(東京入国管理局調査官)

「70元(=1000円)」(中国国籍の男)

「70元、安いね」(東京入国管理局調査官)

東京入管によると、偽造カードの末端流通価格は2万円から3万円ほどで、男の手数料との差額は、背後にある組織に流れていると見られます。

外国人技能実習生らが低賃金やパワハラなどを苦に受け入れ先から逃げ出すケースが相次いでいますが、その際にこうした組織が介在して偽造カードが使われ、どこでも働ける在留資格があると偽って就職するケースが相次いでいます。

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3584412.html