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福井県内などのドラッグストアで万引を38件(被害総額約648万円)繰り返したとして福井県警が2018年に送検したベトナム人の女が、これとは別にベトナム人男女計6人で109件(同約1258万円)の万引を福岡県など福井以外の8県で繰り返していたことが3月15日分かった。福岡県警によると、会員制交流サイト(SNS)を通じてベトナム人向けに販売していたとみられる。

女は福岡地裁で公判中の住所不定、無職の被告(30)。福井県警は18年、窃盗容疑で3度逮捕し、10月には福井、岐阜、愛知、三重4県で38件(化粧品や医薬品など計2228点)の被害が確認されたと発表していた。大きなショルダーバッグを提げ、多いときは一度に約150点を入れて盗んでいた。

その後、福岡県警が窃盗容疑などで3度逮捕し今月、捜査を終結した。

福岡県警によると、同被告を含む6人は技能実習生として来日し、同被告以外の5人はいずれも男で24~28歳。実習先を抜け出すなどした後に知り合い、18年1月から10月にかけて化粧品や衣料品の万引を繰り返した。被害は福岡、群馬、静岡、愛知、岐阜、三重、佐賀、鹿児島の8県で確認された。

6人の中には、同被告らと共謀し、福井県敦賀市のドラッグストアで万引したとして2月に敦賀署が逮捕した被告(25)も含まれている。福井地検は化粧品など29点(販売価格合計約8万9千円)を盗んだとして今月、窃盗罪で起訴した。

両被告とも、在留期間が過ぎた後も愛知県内に住むなどしていたとして、入管難民法違反(不法残留)の疑いで、福岡県警が今年1月、追送検した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190317-00010002-fukui-l18