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日本の法務省入国管理局が発表した2019年1月1日時点における不法残留者数に関する統計によると、同時点の日本におけるベトナム人不法残留者数は1万1131人で初めて1万人を超え、2018年1月1日時点の6760人と比べて+64.7%(+4371人)増加し、過去最高となった。

ベトナム人不法残留者の構成比は全体の15.0%で、国籍・域別で韓国の1万2766人に次いで2位となり、これまで2位を維持していた中国(1万0119人)を抜いた。ベトナム人不法残留者数は、2014年1月1日時点の1471人から約7.6倍に増加している。

不法残留者の総数は7万4167人で、2018年1月1日時点の6万6498人と比べて+11.5%(+7669人)増加した。不法残留者数は1993年5月1日時点の29万8646人から2014年1月1日時点まで減少が続いていたが、2015年1月1日時点から増加に転じている。

ベトナム人不法残留者数を不法滞在になる前の在留資格別で見ると、1万1131人のうち短期滞在は665人(総数7万4167人)に留まり、技能実習が5587人(同9366人)、留学が3065人(同4708人)、特定活動が1409人(同4224人)と多数を占めている。また、日本人の配偶者等が12人(同2946人)、その他が393人(同5524人)だった。

不法残留者の多い上位10か国・地域と人数は以下の通り。

◇韓国:1万2766人(2018年1月1日時点比▲0.9%減)
◇ベトナム:1万1131人(同+64.7%増)
◇中国:1万0119人(同+7.8%増)
◇タイ:7480人(同+10.5%増)
◇フィリピン:5417人(同+9.8%増)
◇台湾:3747人(同▲1.0%減)
◇インドネシア:3323人(同+60.1%増)
◇マレーシア:1808人(同+1.3%増)
◇シンガポール:1021人(同▲1.3%増)
◇ブラジル:938人(同▲3.9%減)
◇その他:1万6417人(同+1.9%増)

https://www.viet-jo.com/news/statistics/190325160550.html