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米国内の各地で「慰安婦の碑」の設置が進められている。在米韓国系団体が強く後押ししているもので、日本と日本人の名誉を著しく傷つけるものだ。この問題を注視している自民党の山谷えり子参院議員のもとには、在米日本人から「子供たちがイジメられる」といった悲鳴のようなメールが届いているという。

現在、米カリフォルニア州ブエナパーク市で、慰安婦の碑の建設計画が持ち上がっている。23日に公聴会が開かれ、市民8人が意見を述べたが、韓国系が6人で、白人と日系が1人ずつと、明らかに偏っていた。

同市には、ヤマハなど日本企業も進出しており、日本人や日系の居住者が多い。韓国系が増えたのは最近のこと。山谷氏は現地に住む日本人の安全を心配する。

「私のところに『夫の仕事に支障が出ないか』『子供がイジメられないか』などと心配する女性たちからメールがきている。このまま放置すれば、事実無根の内容が記された碑文によって、在米日本人や日系の方々に何らかの被害が出ないか危惧しています」

在米韓国系団体による反日活動は年々活発になっている。山谷氏は2012年5月、米国で初めて慰安婦の碑を建てたニュージャージー州パリセイズパーク市に抗議に行ったときの出来事をこう振り返る。

「市長との面会の場に、なぜか韓国系団体が押し掛けてきた。われわれが、『政府で調べたが、日本の軍や警察が強制連行した事実はなかった。20万人を拉致して慰安婦にした事実はない』と、当時の政府文書や新聞記事を英訳して冷静に説明しましたが、彼らは邪魔するように、大声でまくしたてたのです」

同様の慰安婦の碑や像は、カリフォルニア州グレンデール市で9日に設置が決まったほか、同州アーバイン市など、全米20カ所以上で設置が計画されているとされる。

韓国系団体のこうした動きに、外務省の佐藤地報道官は24日の記者会見で「われわれの考えと相いれない」と不快感を示した。だが、公式声明などについては「政治問題にしないというのが国の方針だ」と語った。

山谷氏はいう。

「世界に真実を伝えるために、今一度、日本はきちんと見解を発信すべきでしょう」 (安積明子)

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http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20130727/frn1307271451006-n1.htm