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楽天モバイルが販売した米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」を他人名義のクレジットカード情報を使って不正に入手したとして、警視庁サイバー犯罪対策課は31日、中国籍で東京都豊島区上池袋2、大学生、魏莉容疑者(23)を窃盗容疑で逮捕したと明らかにした。

楽天モバイルがアイフォーンの販売を始めた2021年4月30日から5月までに、約1250台のアイフォーンとワイヤレスイヤホン約250台(計約1億9000万円相当)が不正購入されたとみられ、同課は中国人らのグループが窃取したアイフォーンなどを転売したとみて調べる。

逮捕容疑は何者かと共謀して21年4月30日~5月7日、不正に入手した他人名義のクレジットカード情報などを楽天モバイルの販売サイトに入力し、アイフォーン4台を盗んだとしている。容疑を認めているという。魏容疑者は2月17日に逮捕されており、3月9日に窃盗罪で起訴された。

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アイフォーン不正入手のイメージ

サイバー犯罪対策課によると、魏被告は中国の通信アプリ「微信(ウィーチャット)」で「家でできるバイトがある」との中国語の広告を見つけて連絡。自宅に届くアイフォーンを別の場所に転送するよう指示され、1件当たり2000~3000円程度の報酬を受け取っていたとされる。「家で簡単にお金をもらえる誘惑に負けて始めた」と供述しているという。