埼玉県戸田市の路上で昨年11月、警察官4人が刃物で切り付けられた事件で、県警捜査1課と蕨署は22日、公務執行妨害と殺人未遂などの疑いで、戸田市新曽、朝鮮籍の無職の男(55)を再逮捕した。 再逮捕容疑は、昨年11月23日午後11時30~40分ごろ、戸田市笹目1丁目の路上で、男性警察官3人を刃物で突き刺すなどした疑い。男は「殺すつもりはなかった。けがのことは知らない」と容疑を否認しているという。 捜査1課によると、同日、交番勤務の警察官2人が交通検問中に職務質問したところ、男が男性巡査部長(36)の後頭部を切り付け、制止した男性巡査(26)の右腕に刃物を突き刺した。その後、駆け付けた男性巡査部長(49)の胸を刺し、男性巡査(31)の右手に切り付けた。 右腕に刃物を突き刺された26歳巡査は、症状固定まで約1年~1年半を要する右上腕動脈断裂などの大けが。今月に退院し、現在はリハビリ中という。他の3人は公務に復帰している。
男は、同月24日に後頭部を切り付けた36歳巡査部長への公務執行妨害と殺人未遂の容疑で現行犯逮捕されたが、取り押さえられた際に上半身を自傷したため釈放され入院。回復して退院した12月1日に改めて殺人未遂容疑で逮捕され、その後約4カ月間、鑑定留置されていた。 男の自宅から事件現場までは約1・2キロ。移動手段は徒歩で、複数の刃物を隠し持っていたという。 県警は犯行に至った経緯などを詳しく調べる。
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